知っておきたい!日本酒豆知識
精米歩合と日本酒の分類

精米歩合って?

まずはお米についてのお話。
お酒造りに使うお米は私たちが普通に食べるお米(飯米)とは違って、酒米(酒造好適米)で造ります。
外観の違いは、飯米は小粒で透明ですが、酒米は大粒で米の中心に心白(でんぷん)があります。タンパク質が少なく、水を吸収しやすく解けやすいという特徴があります。

そして飯米は「炊く」、酒米は「蒸す」と言いますね。
飯米は玄米の外側の糠(ぬか)を精米して白米として食べますね。
酒米も削って(磨いて)使いますがこの削りの程度を表したものが精米歩合といわれています。

つまり、「精米歩合40%」=玄米を40%残して60%磨いているということです。
つまり数値が少ないほどより高度に精米されていて精米歩合は高いということになります。
記載されている数値で仕込んでますよ〜と覚えてね!

飯米の精米歩合は90〜92%(上白、標準、8分つき、5分つきなど) 精米は、お酒造りの最初の工程でどのように行なうかでお酒の味が変わってくるのですよ。

精米歩合 純米タイプ
[ 米、米こうじ ]
本醸造タイプ
[ 米、米こうじ、醸造アルコール ]

50%以下
純米大吟醸酒
大吟醸酒

60%以下
純米吟醸酒
吟醸酒
60%以下
または特別な製造方法
特別純米酒
特別本醸造酒

70%以下
純米酒
本醸造酒
規定なし
普通種

ちなみに大吟醸は心白の部分まで磨くので仁丹ほどの大きさと言われています。(精米歩合7%、8%というお酒もあるそうです!びっくりですね!)

精米歩合が高いと香りよく雑味が無くなると言われますが、ただ、磨けば磨くほど美味しくなるというわけではありません。
心白の周りには旨味の元となるタンパク質やアミノ酸もあります。旨味を感じる純米酒が美味しいのはそういうことなのですね。

唎酒師に学ぶ!日本酒の香りと味で分類

日本酒の種類を、香りと味を目安に分類したイラストです。この簡単なポイントを覚えておくと、好みの日本酒が見つけやすくなるかも…!味の濃淡と香りの濃淡で、相対的に大きく4つに分類する方法です。この方法は「唎酒師(ききさけし)」の方々が使っているやり方です。何千種類とある銘柄も、おおよそ次の4つの内のどれかに当てはまります。
クセのない爽やかな それ以外に、お米や水、酵母、気候や各酒蔵の特徴が加わって、日本酒はできあがっていきます。自分だけの一本を見つけるための参考にしてくださいね♪

  初心者向け 酒通好み
香りが高いタイプ
[ 大吟醸酒・吟醸酒系 ]
軽快でなめらかなタイプ
[ 普通種・本醸造酒・生酒系 ]
熟成タイプ
[ 長期熟成酒・古酒系 ]
コクのあるタイプ
[ 純米酒・生酛系 ]
香り・
味わい
華やかで透明感を感じる、果物や花のような甘くフルーティーな香り。味わいは軽快〜濃厚まで様々。 穏やかで控えめな香り。清涼感を感じる味わいで、さらりとした口当たり。 スパイスやドライフルーツのような力強く複雑な香り。とろりとした甘みと熟成によってマイルドになった酸が調和。 樹木の香りや、乳製品の旨味を感じさせる香り。甘み、酸味、心地よい苦味とふくよかな味わい。
相性の良い料理 山菜のおひたし、シーフードサラダ等、清涼感か強いもの 冷や奴、白身魚の刺身など、薄い味付けや淡白な素材のもの お肉料理やチーズなど、風味や香りが強いもの おでん、カキ料理、シーフードグラタン等、濃厚な旨味をもつもの
おすすめの温度 8〜15℃(花冷え〜涼冷え) 5〜10℃(雪冷え〜花冷え) 15〜20℃(涼冷え〜室温)
35℃前後(人肌燗)
15〜20℃(涼冷え〜室温)、
40℃〜55℃(上燗〜飛びきり燗)
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