秋田県大仙市協和の中心にある346年の歴史を持つ名蔵元

奥田酒造

われわれキャラバン隊は、一年に何回も奥田酒造を訪問するので、蔵の中を勝手に歩いていても誰にも怒られず、むしろ「今日も来てたんですね!」とお声をかけてもらえます。

詩織ちゃんが奥田酒造さんを初めて訪れたのは、2018年の秋でした。初めての着物を着た詩織ちゃんと蔵の風景は、本当に絵になりましたよ。

奥田酒造の創業は、元号でいうと延宝(えんぽう)だそうです。
調べてみたところ、1673年から1681年までの8年間の期間を示すそうで、なんとこの時の江戸幕府将軍は四代将軍・徳川家綱、そして五代将軍・徳川綱吉だそうです。
2019年からすると、なんと346年前!
秋田県内では、飛良泉本舗(代表銘柄:飛良泉 創業1487年)、木村酒造(代表銘柄:福小町 創業1615年)に続いて、3番目の歴史を持つそうです。すごい歴史ですね。

秋田県酒造協同組合の公式サイト「美酒王国秋田」に、秋田県内の蔵元事情が掲載されているので、ぜひ御覧ください。

秋田の酒大百科:美酒王国秋田の歴史

まるで高級旅館の様な庭園とお茶室がある主屋

創業以来、代々重右衛門(じゅうえもん)を名乗るのが習わしで、現当主の奥田重徳(しげのり)社長は、十九代目となります。
ちなみに奥田社長と口上人本舗代表の天野は、秋田高校時代の同級生で、良く裏山でたばこを吸っていたらしいです。
(さらにちなみに、NEXT5の「ゆきの美人」で有名な秋田醸造の小林忠彦社長も同級生らしいです。)
奥田社長は「秋田県内の蔵元で、一番小さな蔵元だ。」と言うのですが、お酒造りのいたるところで、長い歴史をしっかり受け継いできた理由を垣間見ることができます。

奥田酒造の仕込み蔵は大きな石の基礎に木造白壁をのせた昔ながらの佇まいを感じる重厚な面持ちで、蔵に入ると、ぴーんと張り詰めた何かを感じます。
そこで300有余年前に、働いていた方たちの姿が目に浮かぶと言うか、代々受け継がれてきた厳格な空気感を感じることができます。

また、店舗兼主屋は、日本を代表する建築家である白井晟一氏の設計によるもので国の登録有形文化財に指定されています。
奥羽山系の伏流水が湧き出ている井戸は、創業以来絶えることがなく、現在でも全ての水を賄っているそうです。

庭からは、「花影庵」と名前がつけられたお茶室が見えます。
お茶室や和室からの眺めは、完全に計算され尽くした樹木、庭石の配置で、秋の紅葉の景色は、圧巻としか言いようがありません。
残念ながら普段は公開されていませんが、口上人本舗キャラバンと一緒だとご覧になることができるかも知れませんよ。

千代緑(ちよみどり)の由来

メイン銘柄となる千代緑の由来は、初代当主が初夏の緑美しい山々を見て、
「若葉映える 四方の山々 千代緑」
と詠んだことから酒銘となったといわれています。

2012年頃までは山内杜氏が酒造りをしていましたが、引退されたのを機に、現在の奥田重徳社長みずから蔵元杜氏として酒造りをされています。
緑豊かな土地と良質な伏流水で、地元に愛される造り酒屋として、協和の人々に飲み継がれています。
事実、協和の方たちにお話を聞くと、どこの家にも必ず「千代緑」があるそうです。

当主おすすめのお酒 蔵付分離酵母仕込み 純米大吟醸MS3

奥田社長がお薦めしてくれたお酒は、「純米大吟醸MS3」。
そのまま、「エムエススリー」と読みます。奥田酒造の「蔵付き分離酵母」で仕込まれたお酒です。
蔵付き分離酵母とは、酒蔵の天井や壁などに住み着いている家つき酵母のことです。いわば蔵に生息している野生酵母ですね。
家つき酵母の個性によって各蔵の独特の味と香りを醸します。昔は、目に見えないものでしたから、神様のような存在だったとか。
ちなみに「MS3」酵母は、奥田酒造の神棚から採取したといわれています。

兄弟銘柄と言っても良い純米大吟醸シリーズの「MS3」「NO.12」「SP」「R−5」は、すべて酵母の名前に由来してつけられたお酒のネーミングとなっています。
酵母による違いを味わって呑んでほしいというお考えだそうです。
酵母別の呑み比べも楽しそうですね。

「MS3の名前の由来」ですか?
それは、ここでは書けません!のろけられちゃいますから。
ショップサイトのMS3の紹介記事の「しおりん映像」に答えがありますから、そちらを御覧くださいね。

【口上人本舗オンラインショップで見る】千代緑 純米大吟醸 MS3 720ml

※秋田蔵付分離酵母とは?(美酒王国秋田公式サイトより抜粋)

酒蔵には蔵付き酵母が棲みつき、各蔵元が醸すお酒の香りや味わいの特徴の一因にもなっています。秋田県では秋田県酒造組合と共同で酵母の分離技術を確立し、県内の酒蔵に古くから棲みつく清酒酵母を永年の眠りから目覚めさせ、純粋培養して「秋田蔵付分離酵母」としました。これまでに、酒蔵の神棚や、天井近くの柱に貼り付けてあったお札、破魔矢などから清酒酵母の分離に成功しました。
平成24年度に4銘柄で販売をスタートした「秋田蔵付分離酵母」純米酒シリーズは、平成25年度は13銘柄、以降、さらに銘柄数を増やし、それぞれの蔵元が「秋田蔵付分離酵母」の特徴を活かした純米酒の開発を進めています。

小さな蔵でも、長い歴史と郷土に愛された蔵元の醸す良酒

奥田酒造は、秋田県の蔵の中でも石数は少ないですが、昔から変わらない造り酒屋を受け継いでいます。
火入れの際には急激な温度変化でお酒の風味を壊さないことと、美味しい状態でお届けするように瓶燗火入れにこだわっています。

きめ細やかな配慮と手間ひま惜しまない代々の当主 重右衛門の頑固なまでの意気込みが、繊細ながら芯のしっかりとした酸味と芳醇な香りがあと引く美味しさとなっています。
美酒王国秋田の小さな酒蔵が贈る逸品です。

秋田のんめ酒、おへでける!飲んでみてけれな。

蔵元 有限会社奥田酒造店
代表 奥田 重徳
創業 延宝年間(1673年頃)
所在地

〒019-2411 秋田県大仙市協和境字境113
TEL:018-892-3001
FAX:018-892-2799


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